2008/01/26

クールアース推進構想再び(ダボス会議)

 今日、NHKでダボス会議での福田首相の特別講演を見たけど、日本のリーダーとしての「オーラ」があまり感じられず、ちょっと残念でしたね.(思わず「小泉さんだったらどんな印象になるんだろう」って考えちゃいました.(個人的には福田さんは嫌いじゃないんだけど.))

 
 福田首相は26日午前(日本時間26日夜)、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の特別講演として演説した。

 7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の議長として、地球温暖化問題について、京都議定書後の枠組み作りに取り組み、温室効果ガス削減の国別総量目標を設定することなどを掲げた「クールアース推進構想」を表明した。・・・<中略>
 
 国際環境協力では、日本の進んだ省エネルギー技術を他国に伝える考えを示し、「2020年までの30%の効率の改善を世界が共有する目標として持つことが必要だ」と語った。また、ガス排出削減への参加を途上国にも求めるため、100億ドル(1兆760億円)規模の新たな資金援助を打ち出した。・・・<以下省略>
 

YOMIURI ONLINE 1月26日(土)



 「クールアース推進構想」は確か安倍元総理が打ち出した構想だけど、福田さんもそのまま継承したんですね.(さすが調整型首相.元総理へも配慮といったところでしょうか.ま~、国際社会に対する「日本としての約束」ということなんでしょうね.)

 「日本の進んだ省エネルギー技術」の具体的事例としては石炭火力発電効率技術と太陽光発電技術に言及していましたね.(月曜日に関連企業の株価が上がったりするかも?)


Photograph by オフィスeye


 特に太陽光発電技術に関しては現在迷走中の三洋電機にとっては「渡りに船」だったんじゃないかな.でも世界No1シェアはシャープ(シャープのHPによる)のようなので、シャープに追い風となるのかな.
  
参考サイト:asahi.com:福田首相の特別講演全文

2008/01/22

景気回復のためにも早期解決を

 耐震偽装に端を発した改訂建築基準法に対応する構造計算ソフトの大臣認定が遅れている.住宅着工の低迷に直結する問題だし、景気回復のためにも早期解決してほしいものである.(今日の東京市場も大幅安となりましたし.)


Photograph by Noah



 
 改正建築基準法に基づく新たな構造計算ソフトの大臣認定が進んでいない。国土交通省は平成19年中の認定を目指していたが実現せず、認定ソフトはいまだ存在しないまま。住宅着工の遅れを招きかねず、同省は先行しているNTTデータの開発品を21日に「仮認定」し、国指導のもと認定取得を進める異例の措置を打ち出した。しかし、特定企業の開発に国が関与する手法には「公平性を欠く」との声もあがっている。(省略)

 住宅着工の遅れは景気悪化に結びつきかねず、同省は急遽(きゅうきょ)、NTTデータが認定に向けて開発を進めているソフトを21日に「仮認定」する方針を固めた。国費を投入してゼネコンや設計事務所、建築確認検査機関などの協力を仰いだコンソーシアムを組織し、約1カ月かけてプログラムの問題点を洗い出す「バグ出し」作業を行うという。(以下、省略)
 

産経新聞 1月21日(月)



 恥ずかしながら、建築の構造計算ソフトに大臣認定が必要だとは知りませんでした.(鋼橋の断面計算プログラムには大臣認定はありませんね.)改ざん防止機能も追加するということで、それなりに時間がかかるのでしょう.それにしてもコンソーシアムを組織しバグ出し作業を実施するようだけど、最終的に責任を取るのはどこになるんだろうか.記事全文を読むとまだまだ最終確認までは時間がかかりそうである.(正直バグ出し作業を命じられたら毎日コンピューターとにらめっことなるだろうから嫌だなぁ~.)

参考サイト:大臣認定構造計算プログラムの試行利用の開始について・国土交通省