2008/03/11

海峡横断プロジェクトの行く末

 日銀総裁人事や来年度予算案、石波防衛相の責任問題を巡って国会が空転してますね~.日銀総裁については民主党が主張する「財政・金融政策の分離」も判らんではないけど、個人的には他に人材がいないんだから武藤さんで良いんじゃないかな~.国際経験の弱さなんかが指摘されているようだけど、その辺は副総裁がカバーしそうだし、なんと言っても総裁空席による株価低迷だけは避けてほしいですね.

 道路特定財源に関しては民主党の激しい指摘によってか、ついに「駐車場整備推進機構」と「海洋架橋・橋梁調査会」が2009年度中に解散することになってしまいました.海洋架橋・橋梁調査会については何かと日頃の業務と関係があっただけに少なからずショックを受けています.特に長大橋技術の旗振り役としては、それなりに役目を果たしてきていると思っているので、技術の伝承なんかはどの機関が担っていくのかな~って、ちょっと心配ですね.


Photograph by Noah


 
無駄遣いの批判が出ている道路特定財源に関する国土交通省の改革本部は7日、同財源から事業収入を得ている50の公益法人のうち、「駐車場整備推進機構」(東京)と「海洋架橋・橋梁(きょうりょう)調査会」(同)を2009年度中に解散することを決めた。
 OBの主要な天下り先となっている関東建設弘済会など全国の弘済会8法人の民営化も検討し、廃止や統合を含めて、公益法人の半減を目指すとしている。
 国交省によると、同機構は約995億円を投じて建設された東京、大阪などの地下駐車場14か所を管理・運営しているが、その多くで利用が低迷。解散後の駐車場の運営業務は民間に委託する。06年度の道路財源からの事業収入は、路上駐車対策の調査研究など計約1億7000万円だった。
 同年度だけで約30億円の道路財源が支出されている同調査会は、実現のめどが立たない全国6か所の海峡横断プロジェクトの調査を取りやめ、別の財団法人と統合する。
 また、職員旅行の費用をほぼ“丸抱え”して03~07年度に計約2080万円を支出した「公共用地補償機構」(東京)は、役員と管理職の計30人が半額近い約1000万円を同機構に返還することになった。
 冬柴国交相は記者会見で「国民の批判を重く受け止め、誠心誠意、改革に取り組みたい」と語った。

読売新聞 3月7日(金)



 記事中の6つの海峡横断プロジェクトは、東京湾口道路、伊勢湾口道路、紀淡連絡道路、豊予海峡道路、島原天草長島架橋、津軽海峡道路、といったところでしょうか.

 長大橋に携わりたいと思ったら、いよいよ海外に目を向けていくしかないって感じですね.韓国や中国ではまだまだ長大橋プロジェクトがありそうですから.あとは採算性ですね~.う~ん、悩ましい.

参考サイト:財団法人 海洋架橋・橋梁調査会

2 件のコメント:

らがー さんのコメント...

国内で長大橋はもう期待できないでしょうね.道路もこれだけ叩かれたら大規模路線の建設は難しいでしょう.

道路特定財源にしても目先の議論に終始しているのが残念です.既存ストックが荒廃してから騒ぎ出すことになるでしょうね.

民主党の言い分でいくと,一度財務省に奉職したら,必ず財政に配慮した金融政策(金利を上げない)を行うことになるのでしょう.この論理では,再チャレンジができる社会にはならないですね.

国の借金を返済するためには金利を上げてほしくない,という意図は理解できますが,そこまで武藤氏は馬鹿じゃないでしょう.

旧大蔵省時代の不祥事については責任の取り方が中途半端だけど,武藤氏がベターな選択であることには間違いないと思います.

Noah さんのコメント...

らがーさん、こんにちは.

出張のためコメント遅くなりました.

既存ストックの荒廃については「荒廃するアメリカ」でアメリカが反面教師となりそうなものですが・・・.日本もそうならないように願いたいものです.

日銀総裁については人選見直しや福井さんの一時的な継続案も出ているようで、しばらく決まりそうに無いですね.国家にとって重要なポストである中央銀行の総裁人事が政局の具になってしまっていることが残念です.