2007/12/06

でんぐり返しにも企業の社会的責任

 ちょっと古新聞になってしまいましたが、ついに「でんぐり返し」にも企業としての社会的責任が配慮されるようになってしまいました.

 女優・森光子さんの代表的出演作「放浪記」の名物シーンである「でんぐり返し」について興行社側の東宝がけが等の不測の事態に配慮し「でんぐり返し」を無くす決断をしたようですね.

 昨今、企業の不祥事が相次ぐ中、東宝としても最悪の事態を考慮しての決断なのでしょうね.なんとなく「ことなかれ」主義的にも感じられなくもないが、87才という高齢を考えればしかたがないのかな.


 史上最多の上演記録をもつ森光子さん(87)主演の舞台「放浪記」で、名物シーンの「でんぐり返し」が次回公演から無くなることになった。29日午後、来年1月公演の製作発表で興行元の東宝が明らかにした。

 主役の林芙美子が作家デビューを喜ぶ場面で、森さんは1961年の初演以来、欠かさずでんぐり返しをしてきた。菊田一夫発案の演出は観客のお目当てでもあるだけに本人は続けるつもりだったが、高齢を考慮した東宝がやめるよう申し入れた。「会社の社会的責任から言っても、不測の事態は避けたかった」という。

 森さんは「さびしいの一言ではすまない複雑な気持ちで、お客様には申し訳ありません。ある日、やってしまわないか心配です」と話していた。「放浪記」は上演1858回を数えている。

NIKKEI NET 11月29日(木)



 そもそも、これまで続けられてきたというだけでも驚異的ではあるし(毎日ヒンズースクワットをしている賜物か)、会社側としても言うタイミングをずっと考えていたんだろうな.反響は大きいだろうから、担当者の英断はたいしたものだと思う.

 自分の87才を想像してみると、とても「でんぐり返し」ができる自信がないな~.節制せねば・・・.
 

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